2009年1月9日金曜日

自作背景での非固定LONG

 とは云っても、いわゆる一般的な「カメラ合わせ手法」の説明ではありません。

 以前「gravitation」の自作背景説明で書いた、

一部どうしても固定バグ以外のLONGが欲しい箇所では、地すべり防止用にまず位置とサイズにキーフレを打って角度以外の元カメラの動きを潰してから、背景にはめ込んでAEのカメラで再操作しています。

が意味が分からない、という指摘を複数箇所から頂いたので、今更ながら補足しておこうかな、と。

 今回も長文注意。


 非固定LONGのカメラ合わせで何が厄介かというと、「複数パラメータを同時に変化させる必要がある」点です。

 「カメラ距離」「カメラ位置(角度)」「注視点」の全てを元背景と同じように変化させなければ、キャラが空中を滑ったり、空中浮遊したり、逆に地面にめり込んだりしてしまいます。

 が、正直複数パラメータを同時に操って画角を合わせるのはとても面倒臭い。
 「ならば一時に変化させなければいけないパラメータ数を減らしてしまえ」というのがこの手法です。


 

 まず、これが元の画像。
 見て分かるように、角度だけではなく、キャラのサイズや立ち位置(足元の位置)がカメラ距離などの影響で変化しています。

 そこで、サイズと位置にキーフレームを打って、キャラサイズと足の位置を均一化します。
 サイズを均一化することでカメラ距離情報を、足の位置を固定することで「すべり」「地面からの浮き上がり・めり込み」を、それぞれ封じてしまうわけです。

 

 コツとしては、画面のようにグリッド表示で足先の位置、及び頭の位置を参考にすると調整しやすいです。

 上下角、及び左右角(つまり春香さんが向いてる方向情報)は残りますが、これらはキッチリ合わせなくても、何となく合っていれば見た目の極端な違和感にはなりません。
 今回の場合、“大雑把に”「画面に向かって右上から左下方向」にカメラが動いてさえいればOK。

 

 あとは3Dレイヤとして背景に乗せて、カメラ角だけ上で書いたような角度変化になるよう注意してやるだけ。
 扱いとしては、角度変化を除いて固定LONG画像とほぼ同じになります。

 カメラのZ軸回転や注視点移動、ズーミングなども、固定時同様好みで入れることが可能ですし、地面に対する高さ変化も潰してあるのでシャドウもそのまま落とせます。

 この手法のメリットは、元のカメラの画角変化を使いつつも、
  • 1. 違和感を消すために「一度に」調整しなければいけないパラメータが少ない
  • 2. このままズーミングなどを行っても破綻しない(カメラの自由度が高い)
辺りでしょうか。

 2.も結構重要です。
 一般に非固定カメラの場合は、背景への合わせこみの時点でオリジナルのカメラに画角が縛られてしまいます。

 そこから更に変化(例えばステージMADで多用される「擬似カメラ」によるズーミングやパンなど)を付けたい場合、カメラを合わせた上でもう一段カメラ調整する必要が出ます。


 話題はやや逸れますが、このせいか、背景合わせした上で更にカメラ操作を重ねたり、擬似カメラ操作してる動画って意外と少ないんですよね。

 自作ステージってのは、ぶっちゃけてしまうと見慣れてない分目新しいだけで、オリジナル(アイマス)のステージに比べると作りこみの点で数段劣るのが普通です。

 なので、カメラを地面に合わせただけで満足してしまうと、退屈だったりのっぺりしてたりと絵面的に結構微妙だったりします(要は擬似カメラもないドノーマルLONGに戻った上、背景はショボくなってるわけですから)。

 非固定カメラ使う場合には注意したい点ですね。


 話を元に戻しましょう。

 もちろん欠点もあって、「一度に調整するパラメータが少ない」=「複数段の手間が掛かる」ということ。カメラ一発で背景を合わせられる(その技術なりツールなりがある)なら、その方が無論早いです。

 あとは、ほぼソロ限な点。デュオ以上のユニットでも無論可能ですが、1人1人同様の作業が発生するので、泣くことになります。

 また、別ダンス合成などをしている場合は、角度整合が取れない(もしくは使えるシーンが非常に限定される)ので、基本固定しないとどうしようもないかも。

 ま、手間を考えると実用性は結構低いんですが、「こういう手もあるよ」の参考までに。
 

2 件のコメント:

翼P さんのコメント...

もの凄くわかりやすい解説、とても参考になりました~
あんな手法があったんですねぇ
私の固い頭じゃどうやっても思いつきませんでした・・・
今度さっそく試してみます

それにしてもKenjo先生の文章面白くて嫉妬
また新作とか解説とか楽しみにしてます~

KenjoP さんのコメント...

→翼P

 まぁ作業としては泥臭いというか、スマートじゃないんですががががが。

 文章面白いかなぁ。
 自分では面白みが足りなすぎると思ってんですけどw