雪ステージ化の手法としては、
- 1. キーイングで特定色を抜いて雪と置き換える
- 2. 1.の拡張。床をマスキングして、背景と床で別々にキーイングする
- 3. 自由変形で床や背景をトラックして、雪画像を貼り付ける
- 4. 3Dカメラトラッキングで背景に雪画像を貼り付ける
下に行くほど面倒な代わりに、思う通りに雪を配置できるようになります。4.辺りになると自作背景を作るのと変わらないので、3Dで背景ごと作った方が手っ取り早いかもしれません。
今回は以前書いた通り「シンプルに」ということで、1.の手法を用いています。
以下手順。
これが元画像。
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キーイングで暗い色をばっさり抜きます。
今回は基本ルミナンスキー、一部色残りがあるシーンではKeyLightなども併用しています。
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下に白平面を置き、α反転マットで「抜いた部分が白、それ以外が透明」となる画像を作ります。
ここまでを1つのコンポジションにしておきます。
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別コンポで、元の背景に上の白い画像のコンポを重ねます。
雪っぽいモコモコっとした雰囲気を出すために、重ねるコンポにはブラーをかけています。
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さらにBBを用いて、キャラ部分だけ重ねなおします。
BBをそのまま使わず、BBをαマットとしてステージキャラを抜いて重ねる方が照明の関係で自然になります。
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このままだとキャラが浮き上がり過ぎるので、最後に足先をマスクで消して、雪に埋もれてる感じにします。
最初のキーイングの範囲の広さで雪の積もり具合が変化します。
今回のようにルミナンスキーを使う場合、床にスポット照明が入るシーンで明るさが変わって抜け残りが出るので、そこを注意する必要があります。
私はキー範囲をどかんと広げて一面真っ白になるようにして対処しましたが、もう少し雪を少なくしたい場合などは、他のキーイングなども組み合わせて処理する必要があるかも知れません。
AEならではのエフェクトは使用していないので、Premiere辺りでもトラックマットなどを使えば似たような感じに仕上げることはできるんじゃないかと思います。
夜間や夕焼けステージなどにも応用は効きますね。
というか、元の発想はそっち方面から得させてもらったわけですが。
といったところで、年内はここまで。黒タイツ化は年明けにでも書きます。
それでは皆さん良いお年を。
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