2010年4月8日木曜日

「紅の花」説明(4):背景

 背景の構築の話など。
 今回も全てAE平面です。


(1)桜小道
 動画投稿時エントリでも書いた通り、ベースはアカバネPのイラストを参考にしています。
 AEであのイラストの雰囲気をそのまま作るのは難しかったので、かなり端折ってしまっていますがw

 同イラストにある橋の部分も作りたかったんですが、この背景全体的に開けてる関係で、AEで作るには重すぎた……。

 桜の木は今回、Vue7 PLE(無償の学習用バージョン)を使用しています。
 PLEだと右下にロゴマークが入りますが、木一本の出力結果ならマスクしてしまえば絵に引っ掛けずに使えます。
   
 その他のテクスチャはいつも通り「cgtextures.com」のものや、自作、あと写真素材を加工したものなどを併用。

(2)木造家屋
 特にベースはありません。
 Bメロの脳内イメージが先にあったので「縁側のある家」を作りたくて、写真を検索したり、自分の田舎の家を思い出したりしつつ構築。

 屋内の方は平面数を間引くために、平面状態で陰影を付けて1枚の板で済ませる、を多用しています。
 敷居・鴨居が典型かな。
   
 窓ガラスの反射・空や背景の映り込みは、窓ガラス部分だけのマスク映像を作り、後ではめ込み合成しています。
   
 春香さんが廊下に出るシーンでは奥のガラスに手前の障子が映りこんだりしてるんですが、多分気付く人はほぼいないw
   

(3)東屋
 サビの最後でのみ使用。
 これも特にモチーフはなく、「東屋」で画像検索したいくつかをベースにAEで作りやすいデザインで作成。

 ここもなるべく簡略化。
 背景奥の杭や生垣なんかも一見は立体ですが、実際には一枚絵にハイライト付けてあるだけの板だったりします。

(4)その他
 屋内の小物(灰皿、座布団、行灯など)も一枚絵。

 ぬこは写真をベースにトレス加工。
 こちらは完全に1枚絵だとパースが付いている関係でカメラが移動したときに破綻してしまうので、手前(身体~お尻の辺り)と奥(身体~頭の部分)を2つに分け、AE上で奥行きをずらして配置しています。
   
 マグカップ持ってる春香さんも同じ手法を使っています。
 こちらはマグカップ含む右手(袖部分含む)だけ別レイヤにして、少し奥に配置しています。


 次回は細かい部分を拾って最終回にしたいと思います。
 何か他に聞きたいところがあれば、twitterなりblogコメになり残しといて貰えればお答えできるかと。
 

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