2009年11月25日水曜日

「tomorrow」説明(2):背景

 背景に関しては、今回もAE上で平面を配置しただけの疑似3Dです。3Dソフトなどは全く使ってません。テクスチャ類は例によって「cgtextures.com」のものを中心に、一部は手描き作成などで用意。
 大量に木を配置する作業があったため、作業中は「植林中」とか云ってましたがw

「板」なのが分かりやすい角度。

 屋外の並行光のような場合、ブルーバックから抜いた「立て看板」状態の春香さんに光が当たると凹凸考慮がないためすごく不自然な光り方になります(正確にはスポット光でも同様ですが、より目立つ)。
 そのため、今回はAEのライティングは背景と影を落とす処理にのみ使い、春香さんは「ライトを受けない」設定にした上で、前処理で春香さんにのみそれっぽいハイライトを入れる、という処理を行っています。

 上記含め、背景と春香さんを馴染ませることにはかなり苦労しました。
 暗いシーンでスポットを当てるような場合は比較的違和感ないのですけど、今回のように明るくて開けたシーンが多いとやっぱりキャラが浮いてしまうんですよね。

 光表現で結構ごまかしたつもりなんですが、それでもごまかしきれてない部分がちらほらと。
 あと白方向に色が飛んでしまってるシーンなんかは光過剰な弊害ですねw

 基本的な作業の流れは、以下に画像付きであげておきます。
 プロの仕事じゃないんで色々とアレだとは思いますがw、素人なりに試行錯誤した結果と思って参考程度にしていただければ。


平面構築の疑似3D上に春香さんだけ配置した状態。
この段階で春香さんには右側にハイライトが入れてあります。


AEのライトを入れたところ。まだかなり合成っぽい。

後処理で木漏れ日などの光表現を追加したところ。だいぶ雰囲気が変わります。

最後に色補正とdiffusionを加えて「カメラ越し」っぽさを強調。

2 件のコメント:

けまり部 さんのコメント...

新作、多くの驚きを有難うございます!
kenjoPの「PEもやれば出来る子」の言葉を心の支えに今もやっていますが、ここでの解説はいつも簡潔で自分がAE買ってもできるんじゃないかと思えてしまいますね。実は裏に細かいノウハウと努力がありそうですがw
とにかく、見事に綺麗な春香さんでした。次も楽しみにしてます(合作ですかね)!

KenjoP さんのコメント...

→けまり部さん

 ありがとうございます。

 ノウハウ…というほどの蓄積はないので、地味ーな作業と試行錯誤の時間ですかねw

 自分は、たまに云って頂ける「技術高い」系ではなくて、泥臭い作業を延々やるタイプ、だと思ってたりします。
 おく○だP辺りには作業内容を指して「頭おかしいw」とか良く云われますw